前十字靭帯・後十字靭帯損傷
※前十字靭帯は、膝関節のほぼ中央にあって、膝関節が外れないように支えている靭帯です。
具体的には、すねの骨(脛骨)が太ももの骨(大腿骨)に対して前方にずれたり、捻じれたりするのを防ぐ役割をしています。この靭帯は他の靭帯と異なり、関節内にあるため周囲からの栄養に乏しく、一度損傷すると自然には治りにくい特徴があります。
また、スポーツでの急激な動作(バレエのジャンプ着地、サッカーのフェイント動作)や転倒、過度のストレス(コンタクトプレー、過伸展)によりしばしば損傷します。靭帯が断裂すると、膝が腫れ、血腫(出血した血液が溜まります)が溜まります。痛みのためにまともに歩くことができません。同時に半月板や関節軟骨、他の靭帯などを損傷する場合も多く、MRIなどの精査が必要になります。
膝関節前十字靱帯が切れると、急な方向転換やジャンプの着地の時に膝ががくっとずれる、いわゆる「膝くずれ」が起きて、膝が頼りない感じになります。
また、ケガした瞬間に「ゴリッ」や「ポキッ」などの音を伴うこともあります。膝前十字靱帯を損傷したままで運動や生活を続けていると、半月板や軟骨といった膝のクッションの役割をする正常な組織が傷ついてきます。膝前十字靱帯損傷からの時間が長ければ長いほど、膝が痛くなる、腫れる、引っかかるなどの症状が出やすくなります。 膝前十字靱帯損傷の主な症状としては「膝がぐらぐらする」「膝に力が入らない」「膝が完全に伸びない、正座ができない」「スポーツ復帰して何度も膝を外してしまう」「膝が腫れて、熱をもつ」などです。
※後十字靭帯損傷
原因は転倒で硬いコンクリートなどに脛(すね)をぶつける、 事故で車のダッシュボードにぶつける、 スポーツで強い力で脛に衝突する(人・地面)が原因で膝の中の十字靱帯というバンドを断裂するけがです。
靱帯損傷とは、伸びることはなく、断裂して関節にゆるみをおこしてしまうことです。膝後十字靭帯は、歩行中転倒し、すねをぶつけて靭帯損傷を起こす場合がもっとも多く、急性期でも3度の完全断裂以外では膝の痛みや腫れは少なく、本人の自覚症状も少ない場合があります。膝の不安定感だけでなく、起立時や、階段下りでの膝痛の原因となります。
膝後十字靭帯損傷の症状は膝下を強打することで受傷します。前十字靭帯損傷に比べ、受傷直後でも3度の完全断裂以外では膝の痛みや腫れは少なく、本人の自覚症状も少ない場合があります。膝後十字靱帯が断裂すると膝がぐらぐらする、不安定感だけでなく、起立時や、階段下りでの膝痛の原因となります。 膝後十字靱帯にも痛みを感じる神経はないので、後十字靱帯損傷で直接痛みを感じることはないものの、膝後面から外側にかけての放散痛や合併した半月板損傷や内側側副靭帯損傷による痛みが続きます。
急性期を過ぎて2、3週もすると膝の痛みや腫れもおさまり、スポーツも可能となりますが、ダッシュの際にカクンと抜けたり、ジャンプの着地の際に力が入らないなどの症状が続きます。
後十字靭帯は競技中に他の人と交錯したり、日常的に転倒して膝下をぶつけて受傷するケースが珍しくありません。
膝後十字靭帯は、後方の関節包と供に膝関節が屈曲伸展をする際の蝶番の支点の役割も担っています。後十字靭帯が断裂すると、後方の関節包が引き伸ばされることで痛みを生じ、特に階段下りでの膝の痛みや動き始めの痛みが続きます。3度の後十字靭帯損傷(完全断裂)では膝の後方不安定性が顕著となり、ダッシュやジャンプの際に膝がずれる感覚がスポーツ活動の障害となります。
後十字靱帯は前十字靱帯に比べ2倍ほどの強度があります。そのため、前十字靱帯損傷よりも起こる頻度は少なく、大きな力が加わらない限り損傷することはありませんが、脛骨が大腿骨から後ろ方向にずれる様な強い力が加わった時などに起こります。
衝撃が強かった場合には後十字靱帯の脛骨付着部で剥離骨折を伴うこともあります。
大和接骨院では
前十字靱帯・後十字靭帯共、完全断裂の場合は整形外科にて手術の適応となります。しかし、部分断裂・靭帯が伸びた等の場合は、当院にて対応可能となります。 当院では、鍼治療・超音波治療・テーピング治療でケガの痛み除去を行っていきます。
男性バレエダンサーに多いケガで、本公演中や近日中に本公演を控えているダンサーの方等を対象に、完全断裂の痛み除去のためのテーピング固定も行っております。
※当院のテーピング固定の中では固めのテーピング固定になりますが、可動域は確保致します。100%のポテンシャル発揮は無理ですが、70%~80%程のポテンシャル発揮は可能です。
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