内側側副靭帯・外側側副靭帯
膝内側側副靱帯(以下MCL)は、膝靱帯損傷のうちで最も頻度が高く、単に膝の捻挫として取り扱われることが多い障害です。初期に適切な固定をすれば修復しやすいものですが、陳旧化(急性期に処置をせず伸びた状態)した場合は、有効な治療法が少ないので受傷時の取り扱いは特に慎重を期します。
受傷原因としては膝外側から内側への外力(タックル)により、関節に外反、または外旋力が強制されたときにMCLは過緊張し強く引っ張られ、最終的には断裂しやすくなります。スキーでの転倒時、バレエダンサーのジャンプ着地時、急激に方向転換を行った時などに発生します。
膝のスポーツ障害の中でも発生件数が多いケガで、特に球技系のスポーツ・ダンサーに見られます。前十字靭帯損傷や半月板損傷と同時に起こることもあります。
特徴的な症状は損傷を受けると、膝関節の内側に痛みと腫れが発生します。怪我の度合いが強いほど痛みも強く、膝を外側にひねった時に不安定感も感じます。
外側側副靭帯は、膝の外側にあり、内側の内側側副靭帯とともにヒザの左右の安定を保つ働きをしています。
膝の内側から外側へ強い力が加わると、外側側副靭帯が伸びて強く引っぱられることで損傷が発生します。内側側副靭帯に比べるとケガの発生件数が少なめですが、接触プレイの多いスポーツで膝に衝撃を受けたり、格闘技の蹴りや関節技を受けた時などに損傷します。急激な方向転換、バレエのジャンプ着地時などにも損傷が起こります。
外側側副靭帯損傷が単独で起こることはまれで、後十字靭帯損傷や半月板損傷と一緒に(合併して)起こることが多いようです。
特徴的な症状としては膝関節の外側に腫れが見られ、患部を圧迫された時に痛みが発生します(圧痛)。怪我の度合いが強いほど痛みも強く、膝を内側にひねった時に痛み・不安定感も感じます。
受傷間もない場合は、常時痛みが生じる場合があります。
膝の構造は複雑なので、膝外側の痛みの原因には他の病態も疑われることがあり、外側側副靭帯が損傷されているかどうかはMRI検査等で正確に診断します。
大和治療院では
側副靭帯の完全断裂は、整形外科にて手術の適応となりますが、能楽やバレエ、バレーボール、キックボクシング等の公演出演や試合が近日または当日の方を対象に、当院独自のテーピング固定(ガチガチの固定では無く、通常可動域を確保)にて痛みを除去致します。
また、専門提携病院へのご紹介も致しておりますので、どこの病院に行っていいか解らない方も、遠慮なくご連絡下さい。手術は足専門の整形外科で、リハビリは当院で、責任を持って対応させて頂きます。
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