打撲
からだをぶつけたり打たれたりして、おもに皮下組織が損傷したものを打撲といいます。組織が多かれ少なかれ壊れて(挫滅・ざめつ)いるため、挫傷(ざしょう)とも呼ばれます。損傷を受けた部分が痛み、赤くなって腫れます。皮下出血を起こすことが多いのですが、外傷直後には、はっきりせず、1日から数日して暗紫色となってわかることがよくあります。また打撲では組織が挫滅して内出血がおこりますが、内出血が多いと血がたまって血腫ができることもあります。打撲そのものによって、あるいは組織の腫れや血腫によって神経や血管が圧迫された結果、打撲部位より末梢側(心臓から遠い側)がしびれる知覚障害が生じたり、力が入らない運動障害がおこったり、皮膚の色が変わる循環障害が生じることもあります。
また骨挫傷というものもあり、骨折はしていないが、骨の内部が損傷している状態をいい、打撲や転倒などの衝突によって外部から圧力が加わった場合に起こり中手骨や膝関節・足関節の外傷などの際、よくみられ強い痛みを伴います。