捻挫(頸部)

捻挫(頸部)

多彩な動きをし、また重たい頭を支えている頸部は、スポーツ外傷・転落事故・交通事故などにより、損傷を受けやすい部位です。交通事故の増加にともない、むち打ち傷害という言葉が広く使われています。むち打ち傷害とは、自動車などの追突や衝突により、頸部が鞭のような波状運動を強いられるところから名づけられました。これによって頸部の関節包・椎間板・靭帯・筋肉・神経などが何らかの損傷をうけ、複雑な症状が現れます。最近では適切な病名がつけられないまま、頸部捻挫とも言われています。頸部痛・頭痛・うでのシビレ感・肩こり・めまい・眼症状・耳鳴り・吐き気などがみられます。これらの症状は受傷直後から出るものと、直後にはとくに症状はないが、数時間~翌朝になって出るものがあります。また1週間くらいから症状が出て、直接、事故と関係あるのか、判断しにくいこともあります。