三角骨

三角骨

かかとの周囲やアキレス腱周囲に痛みが出るケースがあると思います。その中で有痛性三角骨障害というものがあります。(足関節後方インピンジメント症候群とも呼びます。)基本的には、足関節を底屈(足首を下に向けた動き)した際に足関節の後ろで三角骨が距骨や脛骨などの骨と衝突したり、軟部組織がはさまることで痛みが発生すると言われています。この底屈動作を繰り返して痛みが続くと距骨後突起の疲労骨折がおこることもあります。先天的に三角骨が存在する人もいれば、底屈動作が繰り返されることで骨同士がぶつかり余剰骨として三角骨が出てくる方もいます。ただ三角骨が画像診断上あるからといって絶対に痛みがあるとは限りません。ですので、挟まれている三角骨が痛みを出しているとは言い切れない部分もあると思います。有痛性三角骨障害が発生しやすい事柄として特にサッカー選手、バレエダンサーが挙げられます。サッカーではつま先を下に下げて蹴る(底屈動作)インステップキックという動作が多いためと言われており、バレエだとつま先立ちでの動きが多いことから発生しやすいと言われます。